アセルカデ
みんなでつくる
「真備デジタル伝承館」
「忘れることができるために、人は生きていける」と言われます。
どんなに辛いことも、時間が徐々に心を癒してくれることを実感することもあります。
ただ、決して忘れてはいけないこともあります。
4年前のあの日の真備も忘れてはいけない、伝えなければいけないことがあるのではないでしょうか?
日々少しづつ水害の爪痕が消えていき、新しい生活にも慣れてき、平穏な日常に包まれだしていき、前より水害のことを考える時間は少なくなったことを実感します。でも、まだまだ、水害の爪痕が残り、心の内を見つめれば癒えぬものがまだあることを感じます。同時にあの時のことをこのまま忘れてしまってよいのだろうかと自問することもあります。多くの人がそんな気持ちを抱いているように思うことがあります。
水害の伝承の必要性は、多くの人が感じます。伝承館がほしいと思うこともあります。しかし、内外の多くの災害伝承館や博物館が廃れているのも事実です。その理由の一つとして、わざわざ出向いて、あまり考えたくない災害の話を見聞きしたいと思う人が少ないからではないでしょうか?
そこで私たちは、どこからでもアクセスできる伝承館を目指して、「真備デジタル伝承館」を考えました。真備デジタル伝承館はデジタルでしかありませんが、多くの皆さんの記憶を蓄積することができます。水害の伝承だけでなく、真備で生きてきた人々の記憶、土地の持つ記憶も集めていきたいと思っています。
真備デジタル伝承館の財産はどこからでも見ることができます。学校の現場で防災教育に、公民館で防災訓練に、不動産の購入時に、観光にくる人たちにも、地元の再発見に、多くの活用方法があるはずです。
どんな小さなことでもいいのです。
あなたの記憶を提供して、私たちとともに未来に伝えていきせんか?
↑上記のQRコードで体験談などの動画がご覧になれます。
伝承館をつくるため、多くの方からのご協力をお願いいたします。
1.水害の「記憶」を残していくために
災害の記憶や教訓の伝承は「おじいちゃんから孫へ」の日常会話や石碑などさまざまな方法で行われてきました。しかし、今日ではそれらの方法が機能しなくなってきています。
それは移住などによって人々が一か所にとどまるというケースが少なくなってきているからです。そこで新たな記憶の伝達方法として、今まで各家庭でバラバラに伝えられてきた記憶を一か所に集め、誰でもアクセスできるようにまとめた『真備デジタル伝承館』サイトを作成したいと考えています。そのために災害を経験した人からの証言動画を集めています。
2.水害を経験していなくても
真備に新たに移住してきた人や観光客、子どもたちは、水害を経験していません。しかし、見慣れた景色が映る経験者の証言動画を見ることで、水害を経験していなくとも「真備とはどのような土地なのか」「過去に実際に何が起きたのか」を知ることができます。
また、これら経験者の証言動画はインターネット上に残り続けます。50年後、100年後の人々に向けて、水害の記憶を残していく必要があります。
3.あの時、どこで、何が起きたのか
水害に関する講演を聞いても、写真を見ても、文字を読んでも、当時の空気感はなかなか伝わりません。実感を伴わない知識は定着せず、知っていたとしても自分事として捉えることができないまま「本番」を迎えてしまうかもしれません。
そこで、水害を経験した方にあの時、どこで、何が起きたのか、自分の経験をその場所で話していただくことによって、日常見慣れた場所で何が起きたのか、経験者の表情や声色等から、より一層の実感を伴った土地の理解に繋げることができると考えています。
4.新しい街にはどんな思いが託されているのか
真備に住み続けることを決めた人、大好きな真備を離れなければならなかった人、新しい真備を好きになった人、みな未来の真備に熱い思いがあります。水害前の真備よりいい街になったと伝えたい。そんな誇りも時間とともに失われてしまうかもしれません。未来に託した今の思いを伝承していければ、きっと、いい街が受け継がれていくと思います。
5.移住者や観光客の誘致
生活に便利だと移住者は増えてきました。真備も倉敷、水島、総社への移動のしやすさと、生活に便利な点で多くの人が魅力を感じてきました。今後はリモートワークが進むと、仕事に関係なく住む場所を選ぶ時代が来るように思います。水害を乗り切って生まれた真備が、安全で魅力的な土地であること、古代からの街道筋で多くの人が行き来してきたこと、そしてこれからも続いていくこと、そんなことを伝えるデジタル伝承館に発展していけばよいと思います。
企画:松多信尚(岡山大学・教育学部社会科教育講座)
担当:瀬戸口朋菜
◇ 証言動画の撮影に協力していただける方へ ◇
動画の内容:「いつ」「どこで」「何を見たか/経験したか」「お願いしたいこと」などをお話ください。
* 決壊前後の状況、自分がとった行動、避難生活でのこと、復興に至るまでのことなど、どのような内容でも構いません。
* 動画の長さ:15〜30秒(最大90秒)を目安にお願いします。
例)
「朝9時ごろ、この辺りは車で渋滞していた」
「朝、水がここまできていた」
「避難生活中、洗濯に苦労した」など
以下は参考例となります。
1)スマホで撮影し送っていただける方
動画を添付し、「お名前」「連絡先」「撮影場所」を明記の上、下記メールアドレスにお送りください。
(動画撮影方法)
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カメラアプリを起動
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両面を横にスワイプ
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画面下の赤丸を押すと録画開始
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もう一度押すと録画が終了
2)スマホをお持ちでない方や撮り方が分からない方
「お名前」「連絡先」「お話いただける内容」を明記の上、下記メールアドレスにお送りください。
または、下記コードからフォームにアクセスいただき、必要事項にご回答ください。
撮影日程に関しましては、追ってご連絡させていただきます。
←音声は各自でONにしてください。